2013年09月29日

エアガンの塗装について(その2)

前回に引き続き、エアガンの塗装について。
今回から塗装編・・・・と思ったんですが、塗装準備編がもう一回だけあります。


塗装の前にはエアガンを綺麗にしましょう。

箱出しからいきなり塗装に入るならともかく、大抵はエアガンの入り組んだ所に埃や、場合によっては土なども付いていると思います。
これらをそのまんまにして塗ると、塗膜の下にこれが残ったままの状態になります。入り組んだ所ならまだ良いのですが、目立つ所で塗膜の下に埃やゴミが残ると、その塗膜が削れるしか取る方法がないので、綺麗にしましょう。

私の場合は使い古しの歯ブラシ、PC用のエアダスターで対応しています。

また目には見えませんが、エアガン表面は手の脂や場合によってはグリス等の油脂類がついたままです。これらが残っていると、薄く出来た油膜の上に塗料を乗せる形になり、塗料の食い付きが悪くなります。これらも綺麗にした方が安心です。

模型用のうすめ液を含ませた布で拭いたり、パーツクリーナーで表面の油分を飛ばしましょう。
この時に質が悪い布を使って埃が表面に残るなんて本末転倒な事にならないように。後、普通に吹く分には心配無用ですが、パーツクリーナーはあんまりメカボ等にかからない様にした方が無難です。


サーフェイサーはオススメしません。

時々、エアガン塗装の手順でサーフェイサー(以下、サフ)を塗装前に吹いているのを見かけますが、個人的にはお勧めしません。
サフの役割は表面を平滑にする事、また塗料の食い付きを良くする事ですが、モデル的に綺麗な塗装を目指す人は皆無でしょうし、塗料の食い付きは良くなっても、サフ層や塗膜の強さには寄与しないので、ラフに扱う事も多いエアガンではあまり意味がありません。

それよりサフを吹くと、以下のデメリットがあります。以下イラスト交えてご説明。
エアガンの塗装について(その2)

これが仮にサフを吹いて、その上に塗装した断面図とします。

エアガンの塗装について(その2)
使っていると塗膜が削れ地肌が出ます。
綺麗に塗膜・サフ層が剥がれるなら良いのですが・・・

エアガンの塗装について(その2)
大抵はこの様に塗膜が摩耗する事も多いです。
すると・・・・

エアガンの塗装について(その2)



エアガン本体と塗膜の間にサフ層が顔を覗かせてしまいます。

気にならない人も多いかも知れませんが、拘る人も多いでしょうし、エアガン塗る人は塗装が剥がれて使い込んだ雰囲気に仕上がった時にどういう状態になるかを重視する人も多いと思います。
エアガン塗装において上のデメリットを受け入れてまで、メリットの少ないサフ塗装をあえてやる意味もないと思います。ま、個人の好みでもあるんですが。


今回も地味な話でしたが、参考にしてくれる人も居るかと思いあえて触れてみました。
次からはいよいよ塗装・・・の前に、マスキングと、スプレー塗装の大事なポイントにちょっと触れておきたいと思います。知ってる人にとっては当たり前の事ですが、このブログでは参考の為に、あえてちょっと長々書くつもりです。






Posted by ラック  at 22:49 │Comments(0)

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