2014年03月05日
【書評】 FBI秘録 ティム・ワイナー著
GlockもHK416の弄りも一通り済んで、特にエアガンネタもないので書評でも。

FBI秘録(上・下巻) ティム・ワイナー著です。
この人の本、先立つものとしてCIAの創設以来の歴史をまとめた「CIA秘録」(単行本化もされてます)を読んで、なかなか感心する出来だったのでFBI版を執筆中と聞いた時から楽しみにしてました。先日、発売されたので早速購入。
FBIと言うと、連邦警察的なイメージや「モルダー貴方疲れてるのよ・・・」みたいなイメージがありますが、実際の所、米国内で活動できないCIAに代わって米国内での諜報・防諜組織としての性格が強いのが実態で、この本は犯罪捜査よりも冷戦や対テロ、国内での盗聴や侵入等のスパイ活動やブラックオプスに焦点を絞って書いた本です。そういう事に興味がある人にはお勧めできる内容でした。
この作者の前作「CIA秘録」では歴史書的な側面が強すぎて、就任長官と当時の活動がひたすら時系列に書き連ねられる歴史の教科書みたいな記述が続く事も多く、資料にはなるものの読み物としては苦痛になる部分も多かったのですが、FBIの場合は、エドガー・フーヴァーという話の主軸が存在する分、話が面白く読みやすいものに仕上がっています。
ただし、フーヴァー退場後のFBIの話は若干、そういう羅列的な傾向が残っていて残念。まぁ元々、何十年にも渡って活動してきた巨大組織の歴史を正確に時系列で記述すると、どうしてもそうなってしまうわけで、その代わりにFBI史の概要を正確に知るにはこの上ない本に仕上がってると思います。
誰にでもお勧めできる本ではありませんが、そういう情報を求める人には良い本だと思います。
気を付けて頂きたいのは、ロナルド・ケスラー著で同タイトルのFBI秘録という書籍もあるようです。
ちなみに、次回作は国防総省をテーマにするそうで、ミリ趣味の資料としてはまた助かる一冊になりそうです。楽しみ。

FBI秘録(上・下巻) ティム・ワイナー著です。
この人の本、先立つものとしてCIAの創設以来の歴史をまとめた「CIA秘録」(単行本化もされてます)を読んで、なかなか感心する出来だったのでFBI版を執筆中と聞いた時から楽しみにしてました。先日、発売されたので早速購入。
FBIと言うと、連邦警察的なイメージや「モルダー貴方疲れてるのよ・・・」みたいなイメージがありますが、実際の所、米国内で活動できないCIAに代わって米国内での諜報・防諜組織としての性格が強いのが実態で、この本は犯罪捜査よりも冷戦や対テロ、国内での盗聴や侵入等のスパイ活動やブラックオプスに焦点を絞って書いた本です。そういう事に興味がある人にはお勧めできる内容でした。
この作者の前作「CIA秘録」では歴史書的な側面が強すぎて、就任長官と当時の活動がひたすら時系列に書き連ねられる歴史の教科書みたいな記述が続く事も多く、資料にはなるものの読み物としては苦痛になる部分も多かったのですが、FBIの場合は、エドガー・フーヴァーという話の主軸が存在する分、話が面白く読みやすいものに仕上がっています。
ただし、フーヴァー退場後のFBIの話は若干、そういう羅列的な傾向が残っていて残念。まぁ元々、何十年にも渡って活動してきた巨大組織の歴史を正確に時系列で記述すると、どうしてもそうなってしまうわけで、その代わりにFBI史の概要を正確に知るにはこの上ない本に仕上がってると思います。
誰にでもお勧めできる本ではありませんが、そういう情報を求める人には良い本だと思います。
気を付けて頂きたいのは、ロナルド・ケスラー著で同タイトルのFBI秘録という書籍もあるようです。
ちなみに、次回作は国防総省をテーマにするそうで、ミリ趣味の資料としてはまた助かる一冊になりそうです。楽しみ。
Posted by ラック
at 17:57
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